日本での一般的な結婚披露宴の相場はだいたい300万円前後と言われています。
結婚式や披露宴は2人の人生にとっての大事な門出ですし、一大イベントですから、できる限り妥協はしたくないというのがほぼ全ての人にとっての本音でしょう。
ただ、現実問題、平均的な費用といわれる300万円は決して安い額ではありませんし、結婚後の生活を考えたときにも結婚式にかかる費用はできるだけ安く抑えたいという方は少なくないはずです。
このように一般的に高額な費用の掛かる結婚披露宴ですが、それでもいくつかのポイントを抑えることでクオリティを落とさずにできるだけ安く行うことは十分可能です。
この記事ではできるだけ安く結婚披露宴を挙げたいという方のために、抑えておくべき3つのコツをご紹介していきます。
できる限り持ち込みや自作をする
ウェイティングドレスや引出物等のギフトといった結婚式に必要なものは、基本的にはすべて結婚式場で用意してもらうことができますが、そうすると式場と業者の仲介手数料が発生するなど、どうしても費用は相場より割高になってしまいます。
結婚式に必要なものすべてを自分達だけで用意しようとするのはなかなか現実的ではありませんが、それでも結婚式場に任せっきりにするのではなく、できる限り自分たちで手配したり用意をすることで披露宴にかかる費用をかなり抑えることができます。
例えばですが、招待状ひとつとっても、今ではパソコンで簡単に作成できる無料ソフトがあり、それを使って自作することで費用を大幅に抑えることが可能です。
他にも、プロフィールビデオなどの映像関連も自分で動画や写真をパソコンに取り込んでパワーポイントなどで流せば、式場が準備するものと遜色ないものを作ることも難しくありません。
そうはいってもやっぱりプロと素人ではクオリティーに大きな差があるのでは?と不安に思うかもしれませんが、その道のプロである業者にすべてを依頼したからといって100%自分達のしてほしいことを実現してもらえるかといえば必ずしもそうとは言い切れません。
それであれば、自分達で用意できるものは自分達で準備するほうが、望んでいる結婚式を実現できる可能性は高いですし、工夫次第で費用もかなり抑えることができるので一石二鳥です。
実際に結婚式場で披露宴の相談をしたり打ち合わせをするとわかるのですが、内訳を細かく見ると式場の用意してくれる有料オプションには本当にたくさんの種類があります。
ひとつひとつの価格を見るとそれほど気にならないオプションも、数が増えると莫大な金額になってしまうものです。
なのでそういったオプションの中で「自分たちで準備できるものはないか?」「これは厳しいから式場にお願いしよう」という感じで、できるものとできないものを冷静に分けて判断し、時間や手間の許す限り自分たちの力で作り上げるのがおすすめです。
オフシーズンを狙う
結婚式にも年間の中でハイシーズンがあるわけですが、中でもジューンブライドと呼ばれる6月に挙式を行うことに憧れている女性は少なくないでしょう。
ただ実は、このジューンブライドというものの存在自体が元々は企業戦略であることをご存知でしょうか?
6月は日本では梅雨の時期ですが、昔から雨の日が多い梅雨の間は結婚式を行う時期としては不人気とされてきました。
そんな状況を打開するため、当時のホテルオークラの副社長がヨーロッパにジューンブライドの言い伝えがあることを日本に広め「6月に式を挙げれば幸せになれる」と宣伝したことが日本でのジューンブライドの始まりとされています。
このように日本には6月をはじめ結婚式のハイシーズンがありますが、それらのシーズンを外して披露宴を行うだけでも費用をグッと抑えることができます。
中でも特に狙い目なのが1月と2月です。
この時期はお正月明けということや、日本では冬のため地域によっては降雪が原因で交通に支障が出る可能性が高いことなどもあり、結婚式場の需要は高くありません。
だからこそ多くの結婚式場で通常よりも割安なプランがあるわけですね。
そして、1月や2月以外には7月8月の暑い時期も比較的式場の価格が安くなりがちです。
ざっくりいうと、春と秋は需要が多く値段が高くなるのに対し、夏と冬はどちらかというと需要が少ないため安く設定されていることが多い、と覚えておくといいでしょう。
また、日本では多くの方が結婚式を挙げる日取りとして仏滅を避ける傾向にありますが、これはあくまでも周りに植え付けられたイメージでしかなく、実際に仏滅に結婚式を挙げたカップルは離婚しやすいとかそんなデータがあるわけではありません(笑)言ってしまえばただの迷信に過ぎないわけです。
現に最近では仏滅の方が安いからという理由で結婚式や披露宴を挙げるご夫婦も少なくないようです。
式場での値引き交渉は必須!
近年では結婚式場の数が増えたこともそうですが、レストランウェディングを行う人も増えているため、結婚式場にとって非常にライバルが多いという現状があります。
そのため、顧客を確保するためには別の式場の見積もりより安くしてくれることは珍しくありません。
なのでひとつの式場を見たり話を聞いただけで決めてしまうのではなく、まずは複数の式場で見積もりを出してもらうことが必須です。
そしてその見積もりを他の式場に持って行き、話を聞いたうえで交渉に使えそうであれば遠慮なく提示しましょう。
式場としてはせっかく話をしに来てくれた顧客を簡単に見過ごすわけにはいかないですから、よほど無茶なことを言わない限り話を聞いてくれます。
中には持ち込みNGと謳ってる式場もありますが、他所の会場ではOKだったということを伝えることでOKが出る場合もあるので、どの式場では何がOKで何がNGだった、というような情報も逐一メモしておくようにしましょう。
そしていくつかの目ぼしい式場で見積りを取ったら、すべてのサービス内容と価格のバランスを比較し、その中で最も条件の良いところと最終的な交渉に入るというのがいいでしょう。
できるだけ安く結婚披露宴を挙げる方法まとめ
お金だけかけさえすれば必ずしも良い結婚式になるとは限りませんし、すべて式場任せで言われるがままに費用を払っていては、結婚式費用を抑えるなんてほぼ不可能です。
結婚式や披露宴は2人にとって一生に一度の大切なイベントですから、できる限りの工夫や力を尽くして一生の想い出となる素晴らしい結婚式にしたいものですね。