シミは女性の多くはもちろん、最近では男性でも気にしている方がたくさんいらっしゃいます。
そんな気になるシミを取る方法として有効とされているものに「美容皮膚科」や「美容形成外科」などの医療機関で行う治療があります。
主にレーザーや注射などによる治療でシミを取ったり薄くしたりするのですが、医療機関での治療とはいえ「自由診療」に該当するため保険適用外であるのが特徴です。
そのため1回の治療で2万円前後などの高額な治療費がかかるわけですが、シミ改善のためには最低でも数回は通院する必要がありますのでトータルでかかる金銭的な負担はかなり大きなものとなります。
そして医療機関で行う治療以外に、シミ取りクリームなどの化粧品を使いセルフケアでシミ消しを行う方もたくさんいます。
多くのメーカーがシミに対する効果を謳った化粧品を販売していますが、特に有名メーカーのものともなると中には1万円以上する製品も少なくありません。
とはいえ、医薬品ではなくあくまでも化粧品(医薬部外品)ですので、確実にシミが改善できるという保証はもちろんありません。
と、このような感じでシミ取りには「お金がかかる割には100%確実な効果は期待できない」という側面もありますが、中には上記した医療機関での治療や高級化粧品を使わなくても比較的リーズナブルに行えるシミ取りの方法もあります。
この記事ではそういった、できるだけコストをかけずにシミを改善できる可能性のある方法についてご紹介します。
医薬品でシミを除去する
できるだけお金をかけず手軽にシミを改善したいのであれば「医薬品を用いる」という方法があります。
美容皮膚科などで医療的なケアを行う場合は保険対象外となりますが、医薬品を処方してもらうのは保険対象になるので安く抑えることが可能です。
医療機関で処方されるシミ用の薬には「塗り薬」と「飲み薬」の2種類があり、もちろんどちらを選択してもOKですが、いずれにせよ用法用量をきちんと守って使うことが重要です。
なぜならこういったシミ消し用の薬は医薬品の中でも「第1類医薬品」に分類され高い効果が期待されるものだからです。
第2類や第3類医薬品はドラッグストアなどでも販売しているので比較的簡単に手に入りますが、第1類医薬品は薬剤師によって処方や販売を許可された場合しか手に入れることはできません。
高い効果が期待できる反面、副作用の可能性もあるのが第1類医薬品の特徴です。
シミ消し用の薬(第1類医薬品)による副作用の可能性
皮膚に起こる可能性のある副作用
- 発疹
- 発赤
- かゆみ
消化器官に起こる可能性のある副作用
- 吐き気
- 嘔吐
- 胃の不快感
- 腹痛
ほとんどの場合こうした副作用が起こることはありませんが、同じ薬でも人によって合う合わないがあるので、誰にどの薬であれば大丈夫!と断言することはできません。
もしもシミ取りのために医薬品を使用してなんらかの副作用が表れた場合はすぐに使用をやめて医師などの専門家に相談しましょう。
可能性が低いとはいえ副作用のリスクがあるのは絶対に嫌だ!という場合は第3類医薬品などに属するシミ取り用の薬を使ってみるのもいいかもしれません。
ただし、副作用のリスクが限りなく低く安全性が高いということは、その分「高い効果は期待しづらい」ということがいえます。
シミの状態にもよりますが、消したり薄くするためにはある程度強い「美白成分」が配合されていることが大切ですので、結果を重視するのであれば保険の効く薬局で処方してもらえる「第1類医薬品に分類されるシミ取り用の薬」を使うのがおすすめです。
シミの根本的な原因となる紫外線の予防を徹底!
できてしまったシミを取る方法には「医療的なケア」と「薬による治療」の2つしかありません。
この2つはシミを改善する方法としては効果的ですが、金銭的なものや肌への負担などを考えるといつでも何度でも手軽にというわけにはいきません。
薬にしても同様で、効き目の強い薬であるほど体が抗体を作ってしまうため服用を重ねるごとに効きにくくなってしまいます。
シミ対策で最も重要なのは「できてしまったシミの治療」よりも「シミができない(悪化しない)ための予防」といえます。
そしてシミの予防をする方法の中でシンプルですが最も大切なのが「紫外線対策(UVケア)」です。
気になるシミを治療により一度薄くしても、そこからまた紫外線対策をしっかり行わなければまたすぐに新しいシミができてしまいます。
そうならないためにも最低限の紫外線対策は一年中行いたいところです。紫外線対策について詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。
ちょっと待った!民間療法によるシミ取りの危険性
シミ取りの方法をいろいろと調べているとさまざまな民間療法を目にします。
例えば「米ぬかパック」や「蜂蜜洗顔」などもそれに当たりますが、正直なところこれらの民間療法はおすすめできません。
なぜならこうした民間療法は安全性が確立されていないからです。
市販薬の中にも米ぬかや蜂蜜などに含まれる有効成分を抽出した物はありますが、こうしたものは安全性や効果について十分に研究を重ねたうえで作られ販売されているので問題ありません。
しかし、だからといって単純に自分で米ぬかを買ってきてシミに塗ったところで同じような効果を得られる可能性は低いでしょう。
また、米ぬかなどは一見安全なように思えますが、実は米ぬかの中には危険なものも存在するのです。
基本的に無農薬栽培されたお米から取れた米ぬかであれば問題ありませんが、農薬を使って栽培されたお米から取れた米ぬかを顔や身体に塗るのが良いこととは到底思えません。
実際に安い米ぬかを買ってきてシミに塗った結果、肌にダメージを与えてしまったという例もあるようなので、こうした民間療法を行う場合には注意が必要ですね。
できるだけ安くシミを取るおすすめの方法まとめ
このようにネットなどで調べてみるとさまざまなシミ取り方法を見つけることができますが、安全性の根拠がないものがほとんどです。
「なんとなく良さそう」とか「お金がかからないしやってみよう」と気軽に素人判断でなんでもやってしまうのは危険ですので、民間療法などで気になるものがあった場合はその根拠となる情報や安全性についてまでしっかりと確認することが重要です。
そして、安全性や効果を第一に求めるのであればやはり専門的な知識や技術を持った医療機関に相談したり、安全性が担保された医薬品の力を借りるのがベストであるのは間違いないでしょう。